乳酸菌の効果大全!便秘改善から免疫力向上まで!!
あなたにはどんな悩みがあるのでしょうか?
悩みを抱えていない人なんていませんよね。
しかも、その悩みは年を経るごとに増えていくばかり・・・・(日本語の場合、・・・・の数は偶数がお作法で
す:相澤)。
「最近、肌荒れが気になる・・・・」
「子どもがすぐ体調を崩しちゃっていつも大変・・・・」
「すぐイライラしちゃう・・・・」
そういった悩みを抱えている人も多いのではないでしょうか?
現代人は食生活の欧米化や菌と触れ合う機会がなくなってしまったがゆえに起こってしまうカラダの不調に悩ま
されています。
実は、その悩みを解決してくれるかもしれないものがあります。
それは、乳酸菌です。
乳酸菌といえばインフルエンザ予防に効果があるということを聞いたことがあるのではないでしょうか。
その他にも「便秘改善」や「美肌効果」など乳酸菌にはわたしたちの健康をサポートしてくれる効果がたくさん
あるのです!
この記事では乳酸菌の効果と、その効果を得られることが期待される乳酸菌の種類を紹介します!
この記事の目次
1.あなたのカラダに乳酸菌は足りている?
1-1乳酸菌とは
乳酸菌は腸内細菌の一種です。
実はわたしたちの腸内には数100種、数100兆個以上の細菌が棲んでいるのです!
たくさんの菌がそれぞれ群生している様がお花畑に見えたことから『腸内フローラ』と呼ばれています。
腸内の細菌は大きく分けて『善玉菌』『悪玉菌』『日和見菌』に分類されます。
このバランスは《善玉菌:悪玉菌:日和見菌=2:1:7》が望ましいとされています。
善玉菌とはカラダにとって良いはたらきをしてくれる菌の総称ですが、乳酸菌やビフィズス菌がその代表格で
す。
その中でも乳酸菌は糖を分解して多量の乳酸を作り出す菌のことをさします。
乳酸菌は動物の腸内や、乳製品以外にも自然界のいたるところに生息しています。
乳酸菌は現在までに250種以上見つかっています。
そして、種類ごとによって異なるはたらきをすることが明らかになっています。
たとえば、乳酸菌の中には、摂取することで痩せやすい体質になる菌もいれば、太りやすい体質になる菌もいる
のです。
そのため、乳酸菌摂取の際は自分にあった乳酸菌を摂取する必要があるのです。
1-2あなたの腸内環境をチェック
ここであなたの現在の腸内環境をチェックしてみましょう。
現代において理想的な腸内環境をしている人はあまりいません。
荒れた腸内環境は肌荒れや便秘など様々な体調不良の原因となってしまいます。
善玉菌優勢の腸内環境にするために
以下のチェックシートを用いてあなたの腸内の健康度を確かめてみてください。
□ 便秘気味である
□ おならが臭い
□ 乳製品をあまり摂らない
□ 常に寝不足気味である
□ すぐイライラしてしまう
□ 肉をよく食べ野菜はあまり食べていない
□ 肌荒れが気になる
□ 運動をほとんどしない
□ 更年期症状(肩こり・腰痛・冷え)に悩んでいる
□ 風邪をひきやすい
☑が1~2個:腸内環境が崩れ気味です。乳酸菌摂取で目指せ健康な腸!
☑が3~6個:腸内環境が荒れ模様・・・。乳酸菌で改善しましょう!
☑が7個以上:腸内環境を直ちに改善する必要あり!
チェック数の多かった人は腸内の善玉菌が少なく腸内環境を改善する必要があります。
乳酸菌を摂取して善玉菌優勢の腸内環境を作り、健康なカラダを手に入れましょう!
1-3 「株」ごとに違いはあるの?
乳酸菌の含まれている商品のパッケージに「乳酸菌〇〇株入り」といったようなことが書かれているのをみたこ
とはありませんか?
「株」は乳酸菌選びにおいてとても重要になってきます。
それでは、乳酸菌における「株」について解説していきたいと思います。
そもそも、菌は「門→綱→目→科→属→種→株」の順に分類されます。
しかし、乳酸菌のみについて考える際は「属→種→株」の段階で考えれば十分です。
つまり、株とは乳酸菌分類の最小単位のことなのです。
「R-1」や「シロタ」などが株の分類ごとの名称になります。
株が変われば得られる効果も異なります。
例えば、免疫力向上の効果を持つ株があれば、花粉症改善の効果を持つ株もあります。
あなたにとって必要な株は何か、次章での「2乳酸菌の様々な効果」を参考にしてぜひ探してみてください!
2.乳酸菌の様々な効果
2-1整腸作用
乳酸菌のもっともメインのはたらきが整腸作用です。
整腸作用とは、「お腹の調子をととのえる」はたらきのことです。
便秘・下痢などの症状を改善し、毎日規則正しく便通がおとずれる状態にすることなどがあげられます。
乳酸菌を摂取することによって、腸内の乳酸菌やビフィズス菌などの善玉菌の割合が増えます。
そうすることで、乳酸菌やビフィズス菌の産生する乳酸・酢酸の量も増え腸内を弱酸性に保つことができます。
基本的に腸内に棲む悪玉菌、外部から入ってくる悪玉菌ともにアルカリ性の環境を好みます。
そのため腸内を弱酸性に保つことによって悪玉菌が繁殖できない環境にすることができるのです。
このように乳酸菌は腸内の悪玉菌を減らし善玉菌を増やすことで善玉菌優勢の腸内フローラを作り出すはたらき
があります。
整腸作用はだいたい効果があらわれるまで2週間かかります。
なので、最低でも2週間は飲み続けてみましょう。
飲み続けても効果が感じられなかった場合はその乳酸菌がカラダにあってないのが原因かもしれません。
他の乳酸菌を試してみましょう。
外部から摂取した乳酸菌は基本的に腸内に定着することができません。
だから、効果が得られたからといって乳酸菌をすぐに摂取するのをやめず、継続的に摂取することで効果も持続
させることができます。
全ての乳酸菌は基本的にこの整腸作用の効果を持っています。
2-2花粉症改善
「毎年、花粉症シーズンになるのが憂鬱・・・。」
くしゃみや鼻水が止まらず、マスクが手放せない、なんて人は多いのではないでしょうか?
乳酸菌には花粉症を改善する効果があります。
そもそも花粉症は免疫細胞のひとつであるT細胞が本来無害である花粉を異物だと勘違いすることによって発症
します。
T細胞はTh1細胞とTh2細胞からなるのですが、この二つの細胞がバランスをとることによって免疫システムは
作動しています。
しかし、このバランスが崩れてTh2細胞が優位にたつことによって、IgE抗体と呼ばれる物質が大量に産生され
るようになります(花粉症の症状軽減のメカニズムをTh1とTh2のバランスで説明しても良いのでしょうか?
Tregの話に持っていった方が無難な気がします:相澤)。
この物質が原因で花粉症などのアレルギー反応が起きるのです。
乳酸菌にはT細胞のバランスを整えるはたらきがあるのです。
たとえ体内に花粉が入ってきてもT細胞のバランスが整っていれば花粉症を発症することはありません。
しかし、花粉症がピークになってから乳酸菌を飲み始めても時すでに遅し・・・・。
乳酸菌で花粉症対策をしたい場合はピーク時の約3ヶ月前から乳酸菌を積極的に摂取してはじめて効果を期待で
きます。
つまり春のスギ花粉に備えたい場合は、
スギ花粉のピークは3月なので3ヶ月前の12月から準備をし始める必要があります。
花粉症改善の効果を持つ乳酸菌は
L-92乳酸菌
ビフィズス菌BB536株
LGG乳酸菌
KW 乳酸菌
乳酸菌シロタ株
L-55株
などです。
2-3便秘改善
長く続く便秘はQOL(Quality Of Life:生活の質)の低下につながります。
それだけでなく放っておくと腸閉塞や大腸がん(誤解されがちですが便秘は大腸がんのrisk factorではありませ
ん:相澤)などの病気の原因になることもあります。
便秘を解消する術として「下剤」を利用している人がいるかもしれません。
どうしてもといった場合は仕方ないかもしれませんが、下剤の使用はあまり望ましくありません。
種類によっては下剤に依存してしまい、服用が長期化してしまうケースが多いからです。
その場合、問題となるのが下剤の副作用です。
ある種の下剤を飲み続けることで高マグネシウム血症を引き起こすことがあるのです。
その点、乳酸菌には副作用がありません。
乳酸菌は産生した乳酸により腸に適度な刺激を与え、腸の蠕動運動(ぜんどううんどう)を活発化させることが
できます。
この蠕動運動が起こることにより排便が促されるのです。
便秘が解消され、排便がリズムよく行われると腸内の老廃物が常に少なくなり、臭いオナラも出なくなります。
便秘改善の効果を持つ乳酸菌は
LB81乳酸菌
クレモリス菌FC株
KW乳酸菌
LGG乳酸菌
ブルガリア菌2038株
乳酸菌シロタ株
などです
2-4免疫力向上
腸は『人体最大の免疫器官』と呼ばれています。
その理由は、人体に存在する免疫細胞の多くが腸にあるからです。
免疫力を高めることによって様々な病気から身を守ることができます。
体外からばい菌やウイルスが入ってきた際、最前線で戦うのがNK細胞(ナチュラル・キラー細胞)というリン
パ球です。
このNK細胞を活性化させることでわたしたちは免疫力を高めることができるのです。
残念ながら、飲酒や喫煙といった不健康な生活習慣や老化によりNK細胞は活性が低下してしまいます。
しかし、乳酸菌を摂取することによって、低下したNK細胞の動きを再び活性化させることができるのです!
乳酸菌を用いて免疫力を活性化する際は便秘改善よりも長い時間、摂取し続ける必要があります。
気まぐれに乳酸菌を摂取していても効果はあまり期待できません・・・。
免疫力向上の効果を持つ乳酸菌は
シールド菌M-1
R-1乳酸菌
L-92乳酸菌
プラズマ乳酸菌
ラブレ菌
乳酸菌シロタ株
などです
2-5インフルエンザ予防
毎年冬になると猛威を振るうインフルエンザ、かかれば1週間は仕事や学校に行くことができなくなり、最悪の
場合は脳症や死に至ることもあります。
できればインフルエンザとは無縁な生活をしたいですよね・・・。
現在既に多くの人がR-1乳酸菌などを摂取することによってインフルエンザを予防しようとしています。
あなたも冬にスーパーにR-1乳酸菌の入った乳酸菌飲料が売られているのをみたことがあるのではないでしょう
か?
インフルエンザの感染にももちろん免疫力が関わってきます。
先ほどの「2-4免疫力向上」でも述べましたが、乳酸菌を摂取することによって、免疫細胞であるNK細胞を活性
化させ免疫力を高めることができます。
免疫力が高まることにより、インフルエンザにかかるリスクが低くなるのです。
他にも、インフルエンザ予防にはIgA抗体という主に腸内や口腔の粘膜に存在する抗菌物質の存在が重要になっ
てきます。
IgA抗体はインフルエンザウイルスを吸着し体内に入るのを防ぎます。
乳酸菌にはこのIgA抗体の濃度を上昇させる作用もあることが研究により明らかになっています。
もちろん乳酸菌を飲めば100%インフルエンザ感染を防ぐことができるわけではありません。
予防接種や日々の手洗い・うがいに加えて乳酸菌を摂取してみてください。
また、たとえインフルエンザにかかってしまったとしても乳酸菌を摂取していると症状が軽減されるという結果
が報告されています。
乳酸菌の摂取によりインフルエンザを予防したい場合はインフルエンザが流行りだす1ヶ月ほど前から毎日摂取
し続けるのがオススメです。
インフルエンザ予防に効果があると言われている乳酸菌は
R-1乳酸菌
ラブレ菌
ビフィズス菌BB536株
乳酸菌シロタ株
プラズマ乳酸菌
L-92乳酸菌
などです。
2-6ダイエット効果
ちまたに溢れる様々なダイエット法「どれを試したらいいかわからない・・・・」と思いますよね。
そんなあなたにオススメなのが乳酸菌を摂ることを組み込んだダイエット法です。
最近、糖質制限ダイエットが流行っていますが腸内環境の面からみたらあまりお勧めすることができませ
ん・・・。
糖質ダイエットとは主食である高カロリーの糖質を摂取することを控えて他のおかずを食べる量を増やすダイエ
ット法のことをさします。
ここで思い出してみてください。
乳酸菌とは「糖」を用いて乳酸を産生する菌です。
そのため「糖」がなければ乳酸菌をはじめとした善玉菌は活動ができません。
よって糖質ダイエットでは結果的に善玉菌の数を減らしてしまい腸内フローラの悪化につながる恐れがあるのです。
乳酸菌を摂取すれば簡単に痩せられるというわけではないですが、乳酸菌には整腸効果をはじめとした良い効果
がたくさんあるので健康にダイエットをすることができます!
乳酸菌を摂取することによるダイエットは以下のような仕組みで起こります。
乳酸菌をカラダに取り入れることにより腸内の善玉菌が増える
↓
便通が規則正しく訪れるようになる
↓
基礎代謝がよくなる
↓
基礎代謝向上により、カロリー消費が大きくなる
↓
体重減少
また、乳酸菌を摂取して腸内環境が整うことによって短鎖脂肪酸(たんさしぼうさん)を産生する菌も増えま
す。
ヒトの腸内における短鎖脂肪酸とは「酢酸」「酪酸」「プロピオン酸」の3種類です。
短鎖脂肪酸には脂肪細胞への脂肪の蓄積を抑えるはたらきと代謝をよくするはたらきがあり、ダイエット促進効
果抜群です。もちろん総摂取カロリーの緩やかな制限と適度な運動と組み合わせてこそ効果を発揮しますのでお
忘れなく。
しかし、乳酸菌なら何を摂っても痩せられるかというとそうではありません。
むしろ摂取することによって太りやすい体質になってしまう乳酸菌もあるのです。
世の中にいる「太りやすい人」と「痩せている人」にはそれぞれ特徴的な腸内フローラのバランスがあることが
アメリカでの研究により明らかになっています。
つまり痩せている人の腸内に多く存在する乳酸菌を摂取することで痩せやすい体質になることができます。
下記の乳酸菌の中から試してみてください。
ダイエット効果がある乳酸菌は
ガセリ菌SP株
ビフィズス菌BB536株
クレモリスFC株
ラブレ菌
LGG乳酸菌
ラクトバチルス・アミロボラスCP1563株
などです。
2-7アトピー性皮膚炎の改善
慢性的な皮膚炎でかゆみを伴う湿疹が一進一退を繰り返すアトピー性皮膚炎。
薬を塗ってよくなったかと思えば、また発症の繰り返し・・・。
乳酸菌の摂取でもアトピー性皮膚炎を改善することができるのです!
意外に思われるかもしれませんがアトピー体質と腸内環境には密接な関係があるのです。
アトピー性皮膚炎はアレルギー症状の一種で、免疫が関わってきます。
免疫の乱れがアトピー性皮膚炎の原因のひとつなのです。
したがって、乳酸菌を摂取して免疫細胞であるT細胞のバランスを整えれば、アトピーの症状が緩和されると期
待されるのです。
乳酸菌によるアトピー性皮膚炎の改善は効果が実感できるまで、1~2ヶ月かかります。
十分な量の乳酸菌を毎日摂取し続ける必要があります。
アトピー性皮膚炎は遺伝的な要因が大きい疾患です。
両親にアトピーを含むアレルギー疾患がある場合、アトピー性皮膚炎を発症する確率が高くなります。
しかし、フィンランドでおこなわれた研究によると、母親が出産前後に乳酸菌を摂ることによって子供のアト
ピー発症率が下がることがわかっています。
出産1ヶ月前から出産6ヶ月後まで継続的に母親が乳酸菌を摂取したとこと、子供のアトピー発症率は半減した
そうです。
アトピー性皮膚炎改善の効果のある乳酸菌は
L-92乳酸菌
クレモリス菌FC株
LGG乳酸菌
LKM512ビフィズス菌
KW乳酸菌
乳酸菌K-2株
2-8大腸がんの予防
日本人の死亡原因ランキング1位は言わずと知れた「がん」です。
胃がんや肺がん、子宮がんなどがんにも色々種類がありますが、国立がんセンターによると数あるがんの中でも
女性の死亡数1位は大腸がんだそうです。
男性でも死亡数3位であり、大腸がんは最も気をつけるべきがんなのです。
大腸がんの患者数が近年上昇傾向にあります。
そしてその理由は、食事の欧米化が原因ではないかと考えられています。
日本人は本来、一汁三菜をもとにし野菜たっぷり魚がメインの食生活をしてきました。
しかし、食生活が欧米化したことにより肉や脂分を多く含む食べものを食べる機会が増えました。
タンパク質や脂分は悪玉菌の大好物です。
つまり、肉食中心の食生活に移行したことで腸内の悪玉菌が増え、それが原因で大腸がんになる人が増えたとい
う可能性が論じられています。
ここで登場するのが、悪玉菌の繁殖を抑えるチカラの持つ乳酸菌です。
乳酸菌やビフィズス菌などの善玉菌は、乳酸や酢酸・酪酸を産生することで腸内を弱酸性に保ち、悪玉菌が棲み
にくい環境にします。
また、大腸の中でも特にがんがみつかりやすい箇所は昔から肛門に近いS状結腸と直腸の部分と言われてきまし
た。
乳酸菌の摂取により便通が改善されれば肛門に近いS字結腸と直腸にたまる便が少なくなり悪玉菌の活動する場
が失われます。
(この項、誤りが多かったのでだいぶ削りました:相澤)
大腸がん予防に効果のある(そのようなデータがどこかにありますか?:相澤)乳酸菌は
乳酸菌シロタ株
乳酸菌K-1株
ビフィズス菌BB536株
ビフィズス菌LKM512株
などです。
2-9肌荒れ改善
ニキビや吹き出物による肌荒れに悩んだ経験は誰しもあるのではないでしょうか。
肌荒れと腸内環境、一見すると関係のなさそうなふたつですがここにも腸内環境が絡んできます。
おでこやあごにできる吹き出物、実は悪玉菌の作る腐敗物質に原因があったのです。
悪玉菌が作り出した腐敗物質は本来ならば、排便により体外に放出されます。
しかし、便秘などの理由により腸内に留まり続けた場合、腐敗物質(具体的には何でしょう?悪玉菌やトキシン
が血中に入るようであれば健康に重大な被害が出るので、言葉を変えたほうがよいと思います:相澤)が少しず
つ腸壁から毛細血管に吸収されていきます。
毛細血管に吸収された悪玉菌が作り出した腐敗物質は酸素や栄養と同じように身体中を巡ります。
そうして肌にたどり着いた腐敗物質が肌の新陳代謝を阻害します。
これによって皮膚の角質が厚くなり、毛穴が詰まりやすくなります。
そして、毛穴に皮脂が詰まり炎症を起こすことによって吹き出物や肌荒れの原因となるのです。
この記事ではなんども言っていますが、乳酸菌には悪玉菌の繁殖を防ぐ整腸作用があります。
この整腸作用が肌荒れの改善につながるのです。
他にも、意外と知られていませんが私たちは腸内であらゆるビタミンを合成しています。
ビタミンは肌荒れに効果的なのです。
乳酸菌を摂取して善玉菌優勢の腸内環境になれば、ビタミンの合成量も多くなり肌荒れが改善されます。
肌荒れ改善効果のある乳酸菌は
プラズマ乳酸菌
クレモリスFC株
LB81乳酸菌
ビフィズス菌LKM512株
ビフィズス菌BB536株
ビフィズス菌BY株
などです。
2-10ストレス軽減
あなたは緊張する場面で急にお腹が痛くなった、なんて経験はありませんか?
その理由は脳と腸が神経系を通してお互いに影響を及ぼしあっているからなのです。
この脳と腸の関係は『脳腸相関』と呼ばれます。
宇宙飛行士や震災時など高ストレス下の人の便を調べたところ、善玉菌が減少し悪玉菌が増加傾向にありまし
た。
ストレスにより腸内フローラに乱れが生じたのです。
このように脳がストレスを感じやすい状況下では、脳は腸に対してストレスの刺激を伝えるのです。
これは逆もまた然りで、腸内環境が理想的な状態に整っていれば、脳がストレスを感じにくくなるという正の相
関関係もあります。
また、幸せホルモンと呼ばれている「セロトニン」のほとんどは腸で作られています。
腸内環境の悪化はこのセロトニンの不足にもつながるのです。
よって乳酸菌をカラダに摂り入れることによって腸内環境が改善されれば、セロトニンが分泌されストレス軽減
につながり、いつもより少しハッピーな生活を送れるかもしれません。
ストレス軽減効果のある乳酸菌は
ガセリ菌OLL2809株
ガセリC-23株(プレミアムガセリ菌)
ガセリ菌SP株
LB81乳酸菌
シールド乳酸菌M-1
などです
3.効果的な摂取の仕方
3-1乳酸菌を摂取するなら食後に
乳酸菌を摂取するなら朝食後や夕食後など、食事の後が良いって知っていましたか?
理由は、食事後は胃の中にものが多ため胃酸が弱まるからです。
そのため乳酸菌が生きたまま腸に届きやすくなるのです。
乳酸菌は胃酸などにより死滅してしまっても死菌として効果を発揮してくれます。
しかし、同じ量を摂取するなら生きた菌の方が優れたパフォーマンスをしてくれます。
そのため、乳酸菌を摂取するなら生きたまま腸に届く確率の高い食後がオススメです。
その他にも、抗生物質を飲んだ時や下痢の後は乳酸菌を摂取する絶好のタイミングです。
抗生物質の摂取後などは腸内の細菌が一時的に減少してしまい、腸内フローラが荒れ気味になってしまいます。
そんな腸内フローラに穴が空いた状態の時は普段に比べ、外部から摂取された乳酸菌の定着率が高くなるので
す。
3-2乳酸菌は毎日摂取しよう
乳酸菌飲料やヨーグルトを食べることにより外部から取り入れた乳酸菌はほとんどが腸内に定着することができ
ず、排便などによって体外に流れ出てしまいます。
ですので、毎日欠かさず乳酸菌を摂取し、少しずつ腸内に定着させていくことが大切になってきます。
気まぐれに乳酸菌を摂取していても思うような効果は得られません・・・・。
乳酸菌を継続して毎日摂取するオススメの方法は、乳酸菌の摂取を日々の生活の一部としてしまうことです。
例えば、あなたが朝起きて朝ごはんを食べ、そして歯を磨くといった生活をしているとします。
その場合、朝ごはんと歯を磨く間に「乳酸菌を摂る」という行為を追加すれば良いのです。
乳酸菌を摂るといっても、ヨーグルトにより摂取した場合で3分ほどしか時間がかからないでしょう。
このように日々の生活の一部となってしまえば無理なく摂り続けることができるのではないでしょうか。
3-3乳酸菌の効果はすぐにはあらわれない
各効果の説明の中でも何度かいってきましたが、乳酸菌は薬ではないのですぐに効果を得ることはできません。
便通が良くなるなどの一番早く現れる効果でも2週間ほどかかります。
免疫力向上やアトピー改善など効果を得られるまでに数ヶ月単位でかかる場合もあります。
乳酸菌は短期間に効果を得られるものではなく、長期的に摂り続けることで健康な生活のサポートをしてくれる
ものです。
ですので、効果を得ることを焦らず気長に待ってみましょう。
3-4一種類のみと複数種類の乳酸菌摂取、どちらがよいか
正直なところ一種類の乳酸菌を摂取し続けるのと、複数の乳酸菌を混ぜながら摂取し続けるののどちらが良い
か、答えはまだ出ていません。
乳酸菌の効果を確かめる実験の多くが一種類のみの摂取にとどまり、まだ誰も複数種を摂取した場合と一種類の
み摂取した場合の効果の差を確かめる実験を行なっていないからです。
ただ、複数種を同時に摂取することによってお互いに効果が打ち消され合い、効果が得られないということはな
いので安心してください。
今後、研究が進みここが明らかになる日も近いかもしれません。
3-5 乳酸菌に副作用ってあるの?
ここまで読んで「乳酸菌にそこまでスゴイ効果が色々あるならたくさん摂取したいのだけれど、摂取しすぎて副
作用を起こすことってあるの?」
と心配に思ったそこのあなた、安心してください。
乳酸菌には基本的に副作用はありません。
腸内細菌異常増殖症のことは触れたほうがよいかもしれません。また、「好転反応」」というのは東洋医学やサ
プリメント業界でしばしば言われますが、医学的根拠はないものと思われるので言及しないほうがよいと思いま
す(相澤)
基本的にというのは、もしかしたら「好転反応」があるかもしれないからです。
「好転反応」とは症状が改善されていく過程で起こる、一時的に症状が悪化したような状態になることです。
これは体内の毒素を排出する際に起こるものなので、一時的なものです。
この好転反応が起こったということは、逆に症状が改善される可能性が高いということです。
また、乳酸菌そのものには副作用はないのですが、サプリで摂取をする際カプセルの中にアレルギー物質が含ま
れている可能性があります。
サプリを作っている工場の同じラインがピーナッツなどの食品の加工にも用いられているかもしれないというこ
とです。
もし、心配な方はサプリの製造元に問い合わせてみるといいかもしれません。
3-6乳酸菌効果を最大限に得るための工夫
どうせ乳酸菌を摂るなら、乳酸菌の効果を最大限に引き出したいですよね!
乳酸菌の効果をしっかり得るためには、日々の食生活や生活習慣を改善することによって、ある程度腸内を整えて
おく必要があります。
おわかりのこととは思いますが、乳酸菌を摂り続けてさえいれば健康になれるわけではありません。
荒れた腸内に乳酸菌をとり入れても、まさに焼け石に水。
思ったような効果は得られないでしょう・・・。
そのため、三食しっかり食べることや脂っこい食事は控える、十分な睡眠時間を確保するといった正しい生活習
慣を心がけることが大切になってきます。
規則正しい生活習慣に加えて、さらに乳酸菌の効果を増大させてくれるものがあります。
それは、オリゴ糖や水溶性食物繊維です。
オリゴ糖や水溶性食物繊維は乳酸菌をはじめとした善玉菌のエサとなることで、腸内の善玉菌の活動を活発化さ
せます。
この二つはどちらも消化されにくいという特徴を持っています。
そのためそのままの形で腸内まで届き、乳酸菌のエサとなることができるのです。
オリゴ糖を多く含んでいる食べ物は大豆などの豆類やバナナ、玉ねぎ、アスパラガス、ごぼうです。
水溶性食物繊維は大麦や熟した果実、オクラ、海藻類、こんにゃくに多く含まれます。
乳酸菌と同時にこれらの食材も日々の生活に意識して組み込んでみてはいかがでしょうか。
4.乳酸菌の今後
現在、相次ぐ大手食品メーカーの参入により乳酸菌市場は急激に成長しています。
今までは腸の働きにアプローチをかける乳酸菌商品がほとんどでした。
しかし、最近は腸ではなく胃をターゲットにした商品が増えています。
もともと胃にはたらく乳酸菌といえば森永乳業のLG21乳酸菌でしたが、スノーデンや日本ベルムといった企業
も胃ではたらく乳酸菌の開発に成功しています。
胃以外では、肌へアプローチをかけた乳酸菌商品も開発されています。
乳酸菌による肌の保湿作用が提案されているのです。
乳酸菌は今後、美容業界にも大きく進出していくかもしれません。
その他にも乳酸菌によりうつ病や発達障害が緩和されたなど、乳酸菌の成果には枚挙に暇がありません。
今もなお乳酸菌の研究は進んでいます。
今後、ますます多くの乳酸菌の効果が新しく明らかになってくるでしょう。
乳酸菌には無限の可能性がつまっています。
これからさらに加熱するであろう、乳酸菌の流行の波にあなたものってみませんか?
– – – – – – 監修医師 相澤宏樹