高尿酸血症の原因と体に現れる症状について
- 腸関連
- 2019.04.15
▼高尿酸血症とは?
高尿酸血症は痛風を引き起こしやすい状態として知られています。以前は贅沢病や美食家に多い病気とされていたものですが、最近は食の欧米化によって、ストレスや動物性脂肪の多い食事、飲酒の多様化、ストレスなど多くの日本人の方が発症するようになりました。現在でも右肩上がりで患者の数が増えている要注意の病気です。
どのような状態を指す?
高尿酸血症は一言で言えば、尿酸の値が高い状態です。健康診断で有名なのがこの「尿酸値」です。血液検査で診断し尿酸値を計測します。高尿酸血症について、医学的に定義されているものでは、尿酸値が7.0mg/dLを超えることを指します。
この数値はとても重要で、尿酸値が7.0mg/dL以上あることで、尿の中に尿酸が溶けにくくなってしまうことから基準が設けられています。溶けないことは排泄が難しいことを意味するので、なかなか体内に排出されない状態で尿酸だけが作られすぎて血中の数値が上昇してしまいます。特に、この尿酸値は他の病気とは違って、年齢や性差を踏まえないのが特徴です。
例えば、MBI値の計算のように体重や身長肉体的に性差が強く表れる場合は、男女で基準値が異なります。尿酸値は男女で平均や範囲は違いが表記されるものの、尿酸値の基準として治療が必要になる値は、男女や年齢に違いがなく一貫して7.0mg/dLで統一されています。
また、6.0mg/dLを超えて高い尿酸値のまま下がらない人は、高尿酸血症の予備軍とされています。病気としては結晶の溶解度から7.0mg/dLを超えない限り高尿酸血症とは診断されず正常値の範囲に入りますが、だんだんと数値が高まっているなど、急な尿酸値の高まりによって、いつ高尿酸血症を発症してもおかしくない人はたくさんいます。ポイントは、この予備軍の過多を含めた高尿酸血症の方が注意する点や基本的な症状、原因、メカニズムなどについて最低限のことを知っておかなければならないことです。
尿酸は体の中で一定量作られており、生成と排出によってバランスが保たれています。このバランスが崩れて、上手く尿酸を排出できなくなると尿酸値が高くなり高尿酸血症を発症します。これが大まかなメカニズムです。尿酸の結晶が体内のさまざまな部位に沈着、症状が現れるようになります。
尿酸値が高いことは体内で脳が気づいていても、抑制するコントロールが利かないために増えてしまい、下げることが出来なくなります。ところが、人はそれを自覚することは出来ません。ほとんど自覚症状がない病気が高尿酸血症であるため、この状態が長く続くと痛風になり、腫れや激痛が生じます。痛風結節も同様に皮下組織に沈着することで塊が出来ることです。場合によっては骨を侵食することもあるなど、外から見て体の関節の一部が大きく腫れ上がる症状まで進めば、激痛で歩くことや日常生活も困難になることもあります。
プリン体の存在
高尿酸血症は尿酸値が高くなることで発症します。そもそもこの尿酸を作っているのは、人体ですが、その生成過程の中で使われているのがプリン体です。プリンというとぶよぶよした印象がありますが、「とげとげ」しているのが確認されていて、塩基物質であることから細胞がたくさんある食品などに多く含まれている特徴があります。
尿酸は尿の酸と勘違いされやすいですが、実はそうではなく、「体内の老廃物」がこの尿酸(尿酸値)です。尿酸はプリン体を使って作られますが、どこか一箇所で生成されるのではなく、体全体で3~4つほどのルートから作られます。人が考え事をする場合にも尿酸は作られ、ストレスや興奮状態のときなどにも積極的に作られます。
ただし、脳でも作られる理由には、神経を保護する作用も発見されていることから、尿酸は体の中で重要な役割を果たしていることが分かっています。そのため、増やしすぎるのはよくありませんが、低すぎても身体に良くありません。特に急激に尿酸値を下げても何一つ良いことはありません。
患者の多くは男性である
日本全体で高尿酸血症は50万人近い患者がいることが分かっています。それほど、日本に現代病として蔓延しています。予備軍を含めると500万人近くにおよび、尿酸値が高いことだけで言えば1千万人にもなります。そのため、予防や対策をする意識が必要な病気であるため、多くの方が気をつけなければならないでしょう。
高尿酸血症は男女関係ない検査値で尿酸値が以上かどうかを見極めると前述しましたが、実は、驚くべきことに、上記に上げた数値の9割が男性で発症している点です。年齢的には、30~50代に多いといわれています。
例で示すと、ある日突然、50代男性の方が痛風発作の激痛で病院に行き、病名「高尿酸血症」と痛風を知らされてその怖さと症状のひどさを自覚します。それまで、怖い病気であると気づかない人も多いのです。高尿酸血症であることを知っても放置するケースは珍しくありません。実際に何も症状が現れず、生命的な危険も感じないからです。
どんな人に発症しやすい?
30~50代と前述したのはあくまで一般的なものですが、実際は20代から発症する方もいて体質や生活習慣などによって若い人でもなる症状です。近年では、若年化が進んでいる報告もあるほどで、中年高齢の病気だと言って若い段階であなどらないことです。特に若い方は、尿酸値の本当の怖さを知らない方が多いため、健康診断などで引っかかったとしても数値を気にすることがないと思われます。
実際の症状は何もなく、「発症するかもしれない」程度では尿酸値を下げようと動機を持つ方は少ないためです。ですが、高い尿酸値の状態、つまり高尿酸血症を放置することで、動脈硬化を進行させ脳梗塞、心筋梗塞などの病気のリスクを高めます。腎機能が低下すれば腎障害で透析が必要になり、さらに、尿路結石の原因にもなります。尿に尿酸が溶けにくくなることで出来ることで、これだけたくさんの合併症や将来的な病気のリスクを高めます。
ここで、メカニズムに加えて高尿酸血症の種類に言及すると、大きく分けて2パターンあります。1つは、腎臓から排泄が上手くいかないと呼ばれる排泄低下型。もう一つは、プリン体から尿酸を作る量が通常より多い、産生過剰型です。高尿酸血症は、上の2つの機能のどちらが崩れても発症します。特に高尿酸血症になると現れる症状として痛風の発作原因には大きな関与を示しています。発作原因は、大量の汗をかく、きつい靴や衣服で長時間の移動、ストレス仕事過多、尿酸値の急な乱高下などが判明しています。尿酸がプリン体から作られる量は食事から2割、体内から8割です。
▼高尿酸血症にかかると現れる症状
最近、知られるようになったのは、食生活にお金をかけなくても多くの一般の方が欧米的な食事をして尿酸が高まっていることです。高尿酸血症は、高血圧、糖尿病、高脂血症(脂質異常症)など生活習慣病との関連が深く、関節痛(痛風)、尿路結石、腎機能低下などの合併症を引き起こします。特に生活習慣病と慢性腎不全のリスクが高いことでしょう。メタボリックシンドロームは部分的な代謝異常だが、高尿酸血症は全身の代謝異常に当たります。では合併症ごとに見てみましょう。
関節痛(痛風)
高尿酸血症で一般的に良く知られているのが関節痛(痛風)です。普通の関節痛と違うのは、痛みが普通ではないことです。通常、関節の腫れは、軽い痛みを生じさせ、だんだんとうっ血してひどくなります。骨折でもしない限り動かしていないにもかかわらず激痛になることはありません。しかし、高尿酸血症は前日まで何の痛みもなかったのに、急に激痛に襲われて腫れ上がります。もちろん、全く何もない場合もあれば、多少の違和感やわずかな痛みを感じる人もいます。
実際、痛風を治療する医院やクリニックでは、尿酸値はひとまず置いておいて、痛風の激痛を何とかすることに処置のほとんどを集中します。患者の多くは歩くことすら出来ない状態で病院にやってくることが多く、触るだけで幹部に激痛が走るためです。痛みをどうにかしなければ、尿酸値を下げることや今後の治療は出来ません。そもそも、関節の痛みは、発作後の処方で尿酸値を下げてもうどうにもなりません。ですので、痛風の治療に関節の発作時の痛みなど関節炎を抑える通常よりも大目の痛み止めや内服消炎鎮痛剤、ステロイド薬を患部に注射したりします。
関節痛、この場合は痛風発作の名称がより正確ですが、発作の場所は「足の親指の付け根」が発症数の7割もあるほどです。他はそれほど多くなく、アキレス腱や足首は割りと見られますが、それ以外のくるぶし、かかと、足の甲、それ以外の脚関節、ひざ関節、手首、指の関節、ひじの関節などは少数例です。
以上から、体温の低い箇所に発症することが分かります。そして、前述のように患部の痛みを抑える治療と尿酸値を下げる治療と高尿酸血症の治療はまた別です。高尿酸血症は、痛みではなく、その原因となる尿酸値が高いことがそもそもの症状であるため、痛みが消えても尿酸値が高い状態は解消していません。尿酸値を下げる薬や食生活の習慣改善によって治療を進めることが一般的にはほとんどを占めます。
高脂血症
高脂血症は、いまでは「脂質異常症」として広く知られた循環器異常の一つです。血中のLDL(悪玉)コレステロール値が上昇することで、動脈硬化を進行させて高血圧などの因子という扱いです。そのため、脳梗塞や心筋梗塞のリスクを上げている要因の1つです。高尿酸血症は単独で尿酸値が高いのが続くのではなく、合併症である高脂血症なども同時に発症します。これらの複合要因により、生活習慣病としての死因リスクや重大な病気の確率を高めています。高尿酸血症を治療する場合、高脂血症と同時に発症している場合は、コレステロール値の改善も行います。予防の段階では、尿酸値を上げる食事を抑制すると同時にLDLコレステロールの原因である飽和脂肪酸を減らし食事からDHAやEPA、αリノレン酸など不飽和脂肪酸を積極的に摂取します。
尿路結石
高尿酸血症は腎臓で尿酸が排出される能力が下がることで発症する病気ですが、腎臓に関連した病気では尿路結石があります。尿路結石とは、結石が尿道上に出来ることで排尿を困難にして血尿を生じさせるのが初期症状です。実はこの尿路結石の結石が尿酸によって促されたものであり、高尿酸血症の合併症として発症することが少なくありません。
高尿酸血症は体全体のバランスであるため、発症リスクは必ずしもプリン体を含む食品の摂取だけに限りません。体内にはすでに多くのプリン体があるので、食品と関係なく尿酸値が上がるからです。しかし、尿路結石は排出時に尿酸やシュウ酸が高ければ生じるため、食事などの影響を強く受けます。
また、お肉やほうれん草などシュウ酸を多く含む食品は、尿路結石になる高い要因とされています。高尿酸血症は一つのきっかけに過ぎませんが、尿路結石になりやすくなることを覚えておきましょう。発症する方の多くは閉経後の女性や4050代を過ぎた男性です。排泄機能に衰えが見え始めることであるため、早い段階で高尿酸血症を解消するような努力(食生活の改善など)をしておかないと、合併症として発症する可能性が高まります。
心筋梗塞
日本人において、死因の第2位で知られるのが心筋梗塞です。心筋梗塞は高尿酸血症にかかるとなりやすい病気と言われています。尿酸値が高い状態では、結晶が沈着しやすくなるので、動脈硬化やその波及的な影響で高血圧を引き起こします。血管を詰まらせる作用に加えて血圧の高さが心臓に負担をかけることになり、結果的に心臓の血管(冠動脈)を相対的に狭めます。これらが、動脈硬化を促進させ、最悪の場合、心筋梗塞を引き起こします。
生活や命に影響のある重大な合併症を起こす
高尿酸血症は、それ自体が死をもたらすような病気ではありません。高尿酸血症は尿酸値が高い状態であり、尿酸自体は身体で毎日作られているからです。例えば、痛風が起こった場合、激しい痛みが伴いますが、痛いだけで死ぬわけではありません。病院でも関節が痛いからと言って死ぬ人はいないのと同じで、痛みを消すと一旦は治ったことになり、最初の施術で生命維持を懸念材料にはしません。
しかし、死に直結するような合併症を引き起こす危険性はあります。例えば、急性心筋梗塞がありえます。
一方で死に関係する合併症では、腎不全が生命にかかわる病気の一つです。腎臓の機能が大きく低下したときは、その機能を取り戻すことは出来なくなります。結果、生命に直結する合併症が引き起こされるわけです。
高尿酸血症が生活習慣病などが合併症として起こりやすい事実は、体のさまざまな病気を誘発する原因になります。肥満や糖尿病の合併症がさらなる合併症を呼んで体を蝕むケースもあれば、循環器系の問題が生じることで直近の死因リスクが上昇することも考えられるのです。
▼高尿酸血症の原因となるもの
次は高尿酸血症がどうして起きてしまうのか、その原因について見てみましょう。
遺伝的要因
高尿酸血症は食生活などの要因が高いとはいえ、遺伝要素が全くないわけではありません。実際、家族性の高尿酸血症があるように、健康に気を配っている方でも尿酸値が高い状態になる方はたくさんいます。中でも、家族に病歴がある方や尿酸値が高くなりやすいといった遺伝的要因が関与していることが示唆されています。
遺伝的に高尿酸血症になりやすい方は、他の方よりも気をつけて食生活や尿酸値の数値を細かくチェックする機会が必要です。また、心理的な影響で一時的に尿酸値が上がることも考えて数値を低く抑えることが求められます。
食生活、飲酒
高尿酸血症の主因は、食事や飲酒だと現在では考えられています。その根拠に一つは先ほど上げた食の欧米化によって高尿酸血症の患者が増えたことにあります。高尿酸血症は尿酸になるプリン体が増えることが原因であるとされるため、プリン体を多く含んだ食事をすることで発祥すると考えられています。
食べ物の中でも、プリン体の多い食品は頻度を下げて控えめにする等しないで無制限に食べているとプリン体を取りすぎて尿酸が過剰になってしまいます。食品で代表的なのは、魚や動物などのレバー(肝)部位、いわしの干物、エビや魚介類などにプリン体が多く含まれます。
また、ビールはプリン体が多いことで有名です。他にも飲酒そのものが尿酸値を上げることも知られているので、適量に抑えないとプリン体を摂りすぎてしまいます。ビールだけでなく、日本酒やワイン、度数の強い焼酎やウイスキーなどお酒はそれぞれ量は違うもののプリン体が結構多めに含まれています。
ストレス
ストレスは万病の元と言いますが、高尿酸血症は、実は症状として尿酸値が上昇する代謝異常であることが分かっています。ですが、その代謝異常がそもそもどうして起こるのかは分かっていません。しかし、代謝異常をもたらす要因には遺伝などありますから影響しているのですが、肥満などの他にはストレスがあります。ストレスによって代謝異常を引き起こす可能性があります。
そして、高尿酸血症の場合、根源的な原因よりも尿酸値を上げる要因としてストレスは大きな原因としてすでに解明されています。ストレスが起きると、人間は交感神経を活性化します。すると、代謝はそれにあわせて活性化しますから尿酸値が一時的に高くなってしまいます。何か大きなイベントの前など、緊張するような何かをする前に一時的に精神が興奮する場合でも尿酸値を上げるのに寄与します。突然、痛風を発症したり痛みの発作が出たりする場合、その前に発症するケースがとても多く、大きな不安を抱えるストレスがあったことが関係しています。
過度な運動
先にあげたストレスや精神的な興奮は、実は女性より男性が高尿酸血症になりやすい原因ではないかと言われています。ホルモンの作用による男性的な振る舞いや行動が尿酸値を上げやすくしているのではないかということです。そして、過度な運動は、尿酸値を上げやすい要因の一つです。外的なストレスを身体にかけると、先に述べた原理で体の尿酸値が上昇します。筋力トレーニングや激しい動きをするスポーツでは、多くの汗をかく上に、身体を興奮状態に維持します。さまざまな老廃物が体の中で生まれて、その一つが尿酸です。
運動することでエネルギーの変換に生じるのもそうですが、尿酸値がそもそも高い人が激しい運動をすると発汗によって血管中の水分不足が生じ、尿酸値が一気に上がります。ストレス同様で、急激な尿酸値の上昇は痛風などの発作を引き起こす原因になります。
お薬、健康食品、サプリメント
薬で尿酸値を急激に下げても発作が起こる可能性が高まるため、ゆっくりじっくりと下げていかないと、尿酸値を上昇させる原因になります。他にも利尿薬や利尿作用を持つ健康食品サプリメント(カフェイン、カテキン等)は尿酸値を上げる原因になります。
病気の影響
糖尿病、腎機能低下などの腎機能による血液コントロールにかかわる病気は、尿酸値を上昇させます。
普段の生活と密接な関わりがある
普段のぜいたくな生活は肥満を生じさせます。肥満はインスリンを余らせ、それが尿酸排出を邪魔することになります。また、環境要因として急に寒い場所に出たりエアコン病などで外気の感知温度の上下が激しいと大きなストレスとなって尿酸値を上げてしまう原因にもなります。
▼高尿酸血症の対策日々の生活で尿酸値を下げる工夫
原因が分かったところで、尿酸値を下げる方法を取り上げましょう。
運動、肥満解消
まず、大事なのは適度で激しくない運動(ウォーキングなどの有酸素運動)を毎日続けることです。毎日の運動は、高尿酸血症の因子でもある肥満の解消にも繋がります。
食生活の見直し
食生活では、バランスを大切にします。ポイントは、尿をアルカリ性にして尿酸の結晶を溶けやすくする食品を摂ることです。ワカメなどの海藻類、大豆、ニンジンなどの野菜、バナナ、グレープフルーツなどのフルーツです。
薬物療法
高尿酸血症になったからといってすぐに薬が必要になるわけではありません。生活習慣の改善からして、痛風発作を起こしたことがある、8.0mg/dL以上+腎障害などの合併症や9.0mg/dL以上などであれば投薬が必要になる場合は使います。治療の基本は、身体に沈着した尿酸の結晶を溶け出させることです。そして、6.0mg/dL以下の値を継続的にコントロールして改善していくことです。
乳酸菌の摂取
乳酸菌は腸を活性化すると伴に老廃物を体の外に排出するように働きかけます。体質改善の意味もこめて乳酸菌を摂取しながらプリン体から作られる尿酸を排出しやすい身体にしましょう。乳酸菌はヨーグルトやサプリメントから摂取できます。
▼乳酸菌の高尿酸血症に対する有用性
プリン体を消費してくれる
ビフィズス菌やSP株などある一定の乳酸菌によって腸内フローラ環境を整えておくことで、プリン体を消費する身体を作ることが出来ます。乳酸菌は排出機能とプリン体吸収を阻害する機能に注目されています。
プリン体を分解してくれる
戦う乳酸菌として有名なSP-3株では、腸内でプリン体を分解する作用を持つことが分かっています。腸内で分解するため、そのプリン体が吸収されることを防ぎ尿酸がそのプリン体からは作られることがなくなります。そのため、食事から摂取する体内へのプリン体を減らして尿酸値上昇を抑制することが出来ます。
代謝の向上が期待出来る
基本的に乳酸菌には、腸を活性化して代謝を向上させることが出来る存在です。高尿酸血症は代謝に問題が生じることで発生する病気であるため、乳酸菌によって体質改善や代謝の改善を行うことで高尿酸血症などの尿酸値上昇を防げる可能性が高まります。
▼まとめ
高尿酸血症は隠れた現代病です。生命危機にならないような痛風の発症であっても大きなリスクをはらんでいます。痛風を伴う痛みを発症したため、仕方なく治療するスタンスでいると、いつか大きな体のトラブルに繋がりかねません。
合併症など背後に隠れた病気があるとそれが顕在化するためです。しっかりと、尿酸値が高い状態を解消して、さまざまな合併症のリスクも同時に減らすことを目指せなければいけません。そのためには食事や運動、薬だけでなく腸内環境の改善やプリン体に有効な乳酸菌を摂取することが有効でしょう。
– – – – – – 監修医師 相澤宏樹